READMEJava TM Web Start テクノロジバージョン 1.2 |
はじめに
インストール方法
Java Web Start ソフトウェアの使用
リリースノート
JavaTM Web Start は、Java テクノロジベースのアプリケーションの配備ソリューションです。これは、コンピュータとインターネットを結ぶことにより、ユーザが Web アプリケーションを直接起動および管理することを可能にします。Java Web Start を使用すると、アプリケーションを 1 回のクリックで起動でき、また複雑なインストールやアップグレード処理を行うことなく常に最新バージョンのアプリケーションを使用できます。従来の方法を使用して Web でソフトウェアを配布する場合、ユーザはインストールプログラムを Web で検索してダウンロードし、システムに保存して、インストールプログラムを実行する必要があります。インストールプログラムが起動すると、インストール先のディレクトリ、およびインストールのオプション (「すべて」、「標準構成」、「最小構成」など) の指定がユーザに求められます。これは時間のかかる複雑な作業であり、ソフトウェアのバージョンが新しくなるたびに繰り返す必要があります。
一方、Web に配備されたアプリケーション (好みの HTML ベースの電子メールクライアントやカレンダ、オークションサイトなど) は、インストールおよび使用が非常に簡単です。Web ブラウザがこれらの処理をすべて自動的に行うので、手の込んだダウンロード、セットアップ、および設定作業は必要ありません。また、常に最新のバージョンを実行できます。
Java Web Start テクノロジは、完全装備のアプリケーションに、先に述べた HTML ベースのアプリケーションと同じ利点を提供します。Java Web Start テクノロジは、Web でのアプリケーション配備を可能にするソリューションです。HTML ベースのクライアントの代わりに完全装備のアプリケーションを使用することには、次のようなメリットがあります。
当然のことですが、Web 配備のアプリケーションを最初に使用するとき、アプリケーションをダウンロードする必要があります。したがってHTML ベースのアプリケーションは、初回起動時のコストがかかります。一般的には、 Web ページは数秒で表示されます。JavaTM テクノロジベースのアプリケーションは、通常のモデム接続の場合、ダウンロードに数分を要します。Java Web Start では、ダウンロードしたファイルがすべて、ローカルのコンピュータにキャッシュされます。このため、アプリケーションは、初回起動コストが HTML ページよりも高いとしても、次回以降は、必要なリソースはすべてローカルにあるため、ほとんど瞬時に起動します。
- ワードプロセッサやスプレッドシートなどの従来型アプリケーションに匹敵する、きわめて対話的なユーザインタフェースを利用できます。
- 低い帯域幅要件で使用できます。アプリケーションは、クリックのたびに Web サーバに接続する必要はなく、ダウンロード済みの情報をキャッシュすることができます。このため、回線が低速であってもスムーズに対話処理を行うことができます。
- オフラインでの使用がサポートされます。
起動のたびに、Java Web Start は Web サーバを検査して、アプリケーションの新バージョンが入手可能かどうかを確認します。入手可能な場合には、新バージョンを自動的にダウンロードして起動します。このため、アプリケーションは自動的に最新版に更新されます。複雑なアップグレード処理は必要ありません。
セキュリティ
Java Web Start は、Java 2 プラットフォームの上層に構築され、総合的なセキュリティアーキテクチャを提供します。Java Web Start で起動されたアプリケーションは、デフォルトで、ファイルおよびネットワークへのアクセスが制限された環境 (「サンドボックス」) で実行されます。このため、Java Web Start を使ってアプリケーションを起動することにより、システムのセキュリティおよび完全性を維持できます。アプリケーションは、システムに対して無制限のアクセスを要求することができます。この場合、アプリケーションの初回起動時に、Java Web Start は [セキュリティ警告] ダイアログを表示します。このダイアログには、アプリケーションを開発したベンダーについての情報が表示されます。ベンダーを信頼することを選択すると、アプリケーションが起動します。アプリケーションの提供元に関する情報は、デジタルコード署名に基づいています。
このリリースのインストール方法およびシステム要件については、 インストールガイドを参照してください。
Java Web Start を使用すると、Java テクノロジベースのアプリケーションを Web から直接起動できます。アプリケーションの起動方法には、次の 3 つがあります。上記のどの方法を使用するとしても、Java Web Start はアプリケーションが起動されるたびに Web サーバに接続して、アプリケーションの更新されたバージョンが使用可能かどうかを検査します。
- Web ブラウザのリンクをクリックすることによる起動
- Java Web Start に組み込まれたアプリケーションマネージャからの起動。アプリケーションマネージャは、最近使用されたアプリケーションを記憶して、使用頻度の高いアプリケーションにすばやくアクセスできるようにします
- デスクトップアイコンまたは [スタート] メニューからの起動 (Microsoft Windows のみ)
Web ブラウザからの起動
Java Web Start のデモページ (http://java.sun.com/products/javawebstart/ja/demos_ja.html) には、マウスを 1 回クリックするだけで起動可能な多数のアプリケーションへのリンクが存在します。[Launch] ボタンをクリックして、さまざまなアプリケーションを起動してみてください。Web ブラウザが Java Web Start を起動し、Java Web Start が指定されたアプリケーションをダウンロード、キャッシュ、および実行します。アプリケーションを二度目に実行すると、アプリケーションはすでにローカルに存在し再度ダウンロードする必要がないために、起動がずっと速くなるはずです。このページに紹介されているデモの大半は、ユーザが何も操作しなくてもダウンロードされ、実行されます。これらのアプリケーションは、ローカルディスクおよびネットワークへのアクセスが制限された環境内で実行され、コンピュータにいかなるウイルスもインストールされることがないことを保証しています。
デモの中には、ローカルハードディスクへのアクセスなどの、特別な権限を必要とするものもあります。これらのアプリケーションの場合、セキュリティダイアログがポップアップして、コードへのデジタル署名者に基づくアプリケーション提供元の情報が表示されます。 アプリケーションは、ベンダーを信頼することを選択した場合にのみ実行されます。
ここまでで、Java Web Start の使用方法のすべてを説明しました。では、Java Web Start はどのように動作するのでしょうか? アプリケーションを起動する HTML リンクは、実際のところ、標準的な HTML リンクです。ただし、リンク先が別の Web ページではなく、JNLP ファイルと呼ばれる特別な構成ファイルである点が異なります。Web ブラウザは、ファイル拡張子やファイルの MIME タイプを調べて、それが Java Web Start に関連付けられていることを認識します。次に、ダウンロードした JNLP ファイルを引数として Java Web Start を起動します。Java Web Start は、JNLP ファイルに指定されたアプリケーションのダウンロード、キャッシュ、および実行を行います。
導入済みのアプリケーションマネージャからの起動
アプリケーションマネージャは、Java Web Start 製品に組み込まれています。アプリケーションマネージャを使用すると、以前に起動したアプリケーションを Java Web Start からすばやくかつ簡単に起動できます。アプリケーションマネージャを使用して、アプリケーションに関する補足情報をアプリケーションのホームページへのリンクとともに表示することもできます。アプリケーションマネージャからアプリケーションを起動するには、アプリケーションアイコンをダブルクリックするか、または [起動] ボタンをクリックします。
アプリケーションマネージャのもう 1 つの重要な機能は [設定] ダイアログボックスです。これにより、Java Web Start の設定を確認および変更できます。たとえば、このダイアログボックスに含まれるタブを使って、次のことが実行可能です。
アプリケーションマネージャは、デスクトップの [Java Web Start] アイコンをクリックするか、Microsoft Windows の [スタート] メニューから起動します。SolarisTM オペレーティング環境や Linux では、Java Web Start インストールディレクトリの javaws コマンドを呼び出して起動します。Web ブラウザからアプリケーションマネージャを起動することもできます。この方法の例については、デモページ (http://java.sun.com/products/javawebstart/ja/demos_ja.html) を参照してください。
- HTTP プロキシを指定する (またはデフォルトのブラウザ設定を使用するように Java Web Start を構成する)
- ダウンロードしたアプリケーションのキャッシュを消去する
- バージョンの異なる複数の Java Runtime Environment の位置を指定する
- Java コンソールを表示するかどうかを選択する
- ルートセキュリティ証明書のセットを表示する
デスクトップアイコンおよび [スタート] メニュー (Microsoft Windows のみ) からの起動
Java Web Start は、Web 配備された Java テクノロジベースのアプリケーションへのショートカットを、Microsoft Windows のデスクトップおよび [スタート] メニューに自動的に作成できます。デフォルトでは、Java Web Start は、アプリケーションの 2 度目の起動時に、ショートカットを作成するかどうかをユーザに問い合わせます。これは [設定] パネルを使って変更できます。アプリケーションマネージャの [アプリケーション]→[ショートカットの作成] および [アプリケーション]→[ショートカットの削除] メニュー項目を使って、ショートカットを追加または削除することもできます。
プロキシサーバ / ファイアウォールの外からの Java Web Start ソフトウェアの使用
ファイアウォールの外からアプリケーションを起動するには、適正なプロキシ設定を使って Java Web Start ソフトウェアを構成する必要があります。Java Web Start ソフトウェアは、システムのデフォルトブラウザ (Microsoft Windows の場合は Internet Explorer または NetscapeTM ブラウザ、Solaris オペレーティング環境または Linux の場合は Netscape ブラウザ) から自動的にプロキシ設定を検出しようとします。Java Web Start テクノロジは、たいていの Web プロキシ自動構成スクリプトをサポートします。ほぼすべての環境で、プロキシ設定の検出が可能です。プロキシ設定を自動的に検出できない場合、Java Web Start を最初に使用する際に、プロキシ設定を指定するよう求められます。Java Web Start はまた、認証を行うプロキシサーバへのアクセスに必要なユーザ名およびパスワードの入力も求めます。 このユーザ名およびパスワードは、現行の Java Web Start の呼び出しのために保存されます。ただし、新たに Java 仮想マシンを呼び出して、セキュリティ保護された Web サイトにアクセスする場合、ユーザ名およびパスワードの入力が求められます。これは、保存されたユーザ名およびパスワードの情報を、Java 仮想マシンのインスタンス内に保存するためです。
Java Web Start の [設定] パネルを使って、プロキシ設定を表示または編集することもできます。デスクトップのアイコンをクリックするか (Microsoft Windows)、Java Web Start インストールディレクトリで ./javaws と入力し (Solaris オペレーティング環境および Linux)、[ファイル]→[設定] を選択します。プロキシサーバを経由して Web にアクセスする環境の場合、Java Web Start の [設定] パネルを使って、適切に設定されているか確認することをお勧めします。
Java Web Start ソフトウェアのこのリリース用のバグ修正および拡張機能については、リリースノートを参照してください。
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